LP改善チェックリスト ファーストビュー編|離脱が起きる5つの確認点
著者: CVR改善ラボ 診断ロジック設計者 · 2026/7/26

LPを開いた訪問者は、スクロールする前の数秒で「自分に関係があるか」を判断します。関係がないと思われた時点で、その下にどれだけ実績や事例を並べていても読まれません。
そのためCVR(申込み・購入・問い合わせに至った割合)を上げたいときは、スクロールせずに見える最初の画面——ファーストビューから直すほうが速く効きます。
私たちはLPやECサイトのCVRの課題を洗い出すツールを運営しています。この記事では、そのツールがファーストビューを評価するときに見ている5つの確認点を、判断基準つきで並べました。自分のLPを開いて、上から順に照らし合わせてみてください。
離脱は、スクロールされる前に決まっている
「じっくり読んでもらえれば、良さは伝わるはずだ」。LPを作り込むとき、誰もが一度はそう考えます。ところが訪問者の大半は、そのページをじっくり読む前提でやってきません。検索結果や広告から流入した直後の数秒で「自分に関係があるかどうか」を無意識に判断し、関係がなさそうだと感じた瞬間にブラウザバックします。
ファーストビューが背負っている仕事は、スクロール後の領域とは種類が違います。
- スクロール後の仕事: 根拠を積み上げ、納得させて申込みへ導く(説得)
- ファーストビューの仕事: 「もう少し見てみよう」と思わせ、スクロールという次の一歩を引き出す(関心の獲得)
この一歩を引き出せなければ、スクロール後にどれだけ優れた実績や根拠を積んでも、読まれる前に終わります。だからこそ、CVR改善はファーストビューから着手するのが近道です。以下の5つの確認ポイントは、診断ツールが実際にファーストビューを評価している基準そのものです。
確認1: 3秒テストで「誰の・何の・どんな価値」が伝わるか
ファーストビューを見た瞬間、訪問者は①誰向けのサービスか②何を扱っているか③どんな価値が得られるか、という3つの問いに無意識に答えようとします。この3点が揃わないと、スクロール後をどれだけ作り込んでいても読まれません。特に「どんな価値があるか」が答えられないケースが最も多く、これは次の確認2で扱うヘッドラインの問題であることがほとんどです。
図1: FVは「誰に・何を・どうなる」が3秒で読み取れるかで決まる
確認手順は次の通りです。
- 自分のLPのファーストビューだけをスクリーンショットで切り出す
- そのサービスを普段知らない同僚や友人に3秒だけ見せる
- 見せた直後に「誰向けの、何のサービスで、どんな良いことがありそうか」を答えてもらう
3点のうち1つでも答えられなければ要改善です。3点とも即答できる状態が合格ラインです。
無料でCVR診断する ― 自分のLPはこの3秒テストにどこまで耐えられているでしょうか(メール登録不要)。ファーストビューを含めたページ全体を60秒ほどでチェックできます。
確認2: ヘッドラインの主語がベネフィット(得られる結果)になっているか
ヘッドラインが社名や商品名を主語にしていると、訪問者は「で、自分にとって何が良いのか」を自分で読み解く必要があり、その一手間で離脱します。ヘッドラインの主語は商品名ではなく、訪問者が得られる結果(「〜できる」「〜がなくなる」)にすべきです。
例えば、オーダーメイド家具の受注型LPで考えてみます。
図2: 見出しの主語を「自社の紹介」から「読者が得る変化」へ
自分のLPのヘッドライン(一番大きな見出し)を1文だけ取り出し、主語が「社名・商品名」か「訪問者が得る結果」かを確認してください。主語が社名・商品名になっている場合は要改善です。結果を主語にした一文に書き換えてみて、そちらの方が具体的に伝わるならページ全体もその方向に寄せます。ただしコピーの変更は効果が逆に振れるリスクもあるため、公開前にA/Bテスト(異なる案を実際の訪問者に振り分けて比較する検証手法)での検証を推奨します。
確認3: ビジュアルとコピーが一致しているか
ヘッドラインで価値を約束しても、隣にある画像がその価値を裏付けていなければ訪問者は違和感を覚えます。装飾目的の一般的なストック画像(オフィスで談笑する人物カットなど)は、商材の利用シーンを表していない限り理解の助けになりません。
図3: 写真はコピーの主張を裏付けているか(変えたのは写真だけ)
ファーストビューの画像を指差しながら「このコピーの主張を、この画像だけで説明できるか」を自問してください。画像を消してコピーだけを読んだ場合と印象が変わらないなら、画像が仕事をしていません。
| 判定 | 状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 合格 | 画像が商材そのもの・実際の利用シーン・成果物を写している | そのまま維持 |
| 要改善 | 人物の表情やオフィス風景など商材と無関係な要素が主役 | 実際の作業風景や仕上がり写真へ差し替え |
確認4: 主要CTAがスクロールなしで見える範囲に入っているか
CTA(Call To Action。申込み・購入・問い合わせなど、訪問者に取ってほしい行動を促すボタンやリンク)がスクロールしないと見えない位置にあると、その分の申込み機会を取りこぼします。特にスマホは画面が縦に狭いため、この問題が起きやすくなります。ただし住宅・高額サービスなど検討期間が長い高関与商材では、いきなり「申込む」より「詳しく見る」型の中間CTAをファーストビューに置く方が機能する場合があります。
図4: 主要CTAはスクロールなしで見える範囲に入っているか
スマホの実機かブラウザの検証ツールで、スクロールせずに表示される範囲にCTAボタンが入っているかを確認してください。デスクトップの見た目だけで確認して安心しないことが重要です。画面内にCTAがなければ要改善で、その場で申込みが完結する低関与な商材なら画面内に主CTAを、検討期間の長い高関与な商材なら画面内に「詳しく見る」等の中間CTAを配置します。
確認5: 決定的な訴求が1枚目に置かれているか
複数の訴求をカルーセル(画像が自動で切り替わるスライド)に分けて並べる実装をよく見かけます。ここで見落とされやすいのは、2枚目以降を読むかどうかが訪問者の操作に依存するという点です。自動で切り替わる実装でも、その瞬間に画面を見ていなければ、その情報は届きません。
対象・サービス内容・オファーのような判断に必要な情報を2枚目以降に置くと、1枚目だけを見た訪問者には存在しないのと同じになります。
2枚目以降を読むかは読者の操作次第。決定的な訴求は1枚目に置く
読者が送るとは限らない。対象・内容・オファーは1枚目に揃えて置く(スライドに分けない)。
図5: 2枚目以降を読むかは読者の操作次第(Before側は自動で切り替わります)
ファーストビューのカルーセルを開き、1枚目だけで「誰向けか・何のサービスか・何ができるか」が揃っているかを確認してください。揃っていなければ要改善です。判断に必要な情報は1枚目にまとめ、スライドに分けないようにします。
ファーストビューを整えたあとは、何から手を付けるかという順番でも迷いが生じます。後戻りしにくい変更から先に固める考え方はファーストビュー改善の順番|何から直すべきかで扱っています。スクロール後の訴求構造(共感→解決策→根拠→不安解消→CTAの順序)まで見直すとさらに離脱を防げます。詳しくはCVR改善 完全ガイド|訴求構造の見直し方で解説しています。
まとめ: 5つの確認ポイントを今すぐ自分のLPで
ここまでの5つの確認ポイントを一覧にします。
| # | 確認ポイント | 良し悪しの目安 |
|---|---|---|
| 1 | 3秒テスト(誰の・何の・どんな価値) | 3点とも即答できるか |
| 2 | ヘッドラインの主語 | 社名ではなく結果が主語か |
| 3 | ビジュアルとコピーの一致 | 画像だけで主張を裏付けられるか |
| 4 | 主要CTAが画面内にあるか | スクロールなしでCTAが見えるか |
| 5 | 決定的な訴求が1枚目にあるか | 1枚目だけで対象・内容・オファーが揃うか |
一つずつ手作業で照らし合わせるのは手間がかかります。
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